バイデン氏、ウクライナ情勢で懸念伝える プーチン氏に

ワシントン=高野遼、モスクワ=石橋亮介
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 バイデン米大統領は13日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し、ウクライナ国境付近でのロシア軍の部隊増強への懸念を伝え、緊張緩和を呼びかけた。またバイデン氏は、就任後初となる米ロ首脳会談を開くことも提案した。

 ホワイトハウスの発表によると、バイデン氏は「クリミア半島やウクライナ国境でロシア軍が急に部隊を増強していることに懸念を伝え、緊張緩和をロシアに呼びかけた」としている。ウクライナ東部では3月ごろからウクライナ軍と親ロシア派の衝突が相次ぎ、欧米各国がロシア軍の増強に深い懸念を示している。

 米ロ首脳は新戦略兵器削減条約(新START)に基づく軍備管理などについても協議した。両国の課題を話し合うため、バイデン氏は「第三国」で首脳会談を開くことも提案したという。

 一方、ロシア大統領府は13日、両大統領が「ロ米関係の現状と国際的な課題について詳細に議論した」と発表。会談は米側の要請で開かれたとし、双方が「世界の安全保障を確保するために最も重要な分野の対話」を続ける用意があることで一致したと説明した。

 ただし、ウクライナ情勢についてはプーチン氏が「(和平プロセスを定めた)ミンスク合意に基づく政治的解決の取り組みを説明した」とだけ言及し、米国と距離を置く姿勢をにじませた。(ワシントン=高野遼、モスクワ=石橋亮介)