自宅療養のコロナ患者を救え 往診し入院判断を見極め

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権敬淑、編集委員・辻外記子
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 新型コロナウイルス感染症の「第3波」では病院のベッドが逼迫(ひっぱく)し、自宅で療養する高齢患者らが急変して亡くなる事例が相次いだ。これを機に、在宅医療を専門とする地域の医師らが患者の異変をとらえる動きが出てきた。「第4波」で感染が拡大する中、注目を集めそうだ。

機器あっても判読できず

 京都府では2月上旬、原則75歳以上の感染者を対象にした試みが始まった。

 入院調整をする府のコントロールセンターが、持病や症状をもとに在宅療養せざるを得ない患者を把握。府と連携する、よしき往診クリニック(京都市西京区)の守上佳樹院長(41)と宮本雄気医師(34)らでつくるチームが患者宅を訪問する。電話も併用するが、原則毎日訪問し、症状に応じて点滴や酸素吸入もする。

 急変して入院が必要と判断すればコントロールセンターに連絡し、入院先を探してもらう。今月11日までに20人を診て、うち4人が入院。亡くなった人はいない。

 守上さんは「行かなければ亡くなっていたであろう症例が複数あった」と話す。

 70代の男性は、コロナは軽症だったが、認知症のために入院先が見つからなかった。介護が必要な妻と2人暮らしで、急変時に妻は対応できそうにない。守上さんらが男性宅を訪ねたときには、呼吸状態がかなり悪化していたが、本人に自覚はなかった。入院が必要と判断し、入院対応チームが駆けつけた時、男性は玄関付近で倒れていた。「ギリギリのタイミングだった」と守上さんは言う。

 宮本さんも「3人の患者が低…

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