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反省文など30枚以上要求 看護学院パワハラ「陰湿」 

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阿部浩明
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 北海道江差町の道立江差高等看護学院で複数の教師によるパワーハラスメントが指摘されている問題で、教師らの指導のあり方が批判されている。学生のリポートに読めない文字で殴り書きをしたり、始末書や反省文を30枚以上も書かせたりといった、理不尽な「指導」の実態が浮かび上がる。

 「何書いているのか、全然読めないんです」。同学院を退学した学生が、教師から戻された課題リポートの一部を見せてくれた。何かを指摘したと思われる箇所には、下線のみを引き、意味不明の文字で殴り書きがされ、あとは×印が書かれているだけだ。

拡大する写真・図版教師から戻された課題リポート。殴り書きの文字や×印が書かれている

 学生によると、教師から患者のタイプを示され、タイプごとにどのような看護が必要かを調べる課題だった。教師に指導を仰ぎに行っても教えてくれなかったり、不在だったりしたため、参考書などを見ながらなんとか自力でまとめて提出したという。

 「課題リポートのほとんどは、教師による口頭での指導がない。自分なりに頑張って調べて書いても、突き放すような『添削』が返ってくるだけ」と学生は憤る。

 別の学生は、知人との金銭トラブルをめぐって学院から訓告処分を受け、始末書を書かされた。何度も書き直しを指示され、最終的に受理してもらうまで3カ月以上もかかった。

 学生によると、この始末書に関し、「提出するのが遅い」「約束の時間までに教務室に来ない」などの理由から、今度は反省文を書くよう指示され、その後も繰り返し書き直しを命じられた。早く出すように言われて、急いで書き直して持っていくと、「そんなに早いのは、ちゃんと反省していないから」などと因縁のようなことを言われ、更に新たな反省文を課された。

拡大する写真・図版学生が作成した始末書と反省文の一部。何度も書き直しを指示され、全部で30枚以上に及んだという

 点数の低い科目の「再試験願い」を出そうとしたところ、反省文の作成に時間を取られ、担当教師が別の学生を指導中で対応してもらえなかったことも重なって、提出が5分ほど遅れてしまった。結局、時間切れを理由に再試は認められず、単位を落として留年が決まった。

 教師と面談したこの学生の両親は、教師側から「指導を受けるのが嫌みたいで、(学生が)反省文も出さずに逃げ回っていた」などと説明され、「始末書が完成しないと強制退学になる。どうせ留年するのだから、取得した単位を持って他の学校に移ったら?」と自主退学を促されたという。

 教師らの対応を見ていた学院の関係者は「やり方が陰湿で、指導というよりいじめにしか見えなかった。学生たちが気の毒だった」と話す。

 この学生は「小学生の頃から…

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