慰安婦支援、崩れた「聖域」 韓国で起きた変化

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聞き手=いずれも論説委員・箱田哲也
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 韓国で昨年、慰安婦問題に大きな影響力を持つ支援団体の前理事長が在宅起訴され、韓国社会に波紋を広げた。慰安婦問題をめぐり、韓国で何が起きていたのか。進まない「日韓の和解」をどう考えるべきなのか。東亜日報で編集局長などを務め、日韓関係を長年見つめてきた沈揆先さんは「聖域が崩れた」と指摘する。

東亜日報編集局長・沈揆先さん

シム・ギュソン

1956年生まれ。韓国紙・東亜日報で東京特派員、政治部長、編集局長などを歴任。現在は国民大大学院博士課程に学びながら、同大で教壇にも立つ。韓日フォーラム運営委員。

 ――事件はどんな内容ですか。

 「元慰安婦らを支援する最大の団体『正義記憶連帯』(旧挺対協)の前理事長、尹美香(ユンミヒャン)氏(現国会議員)が昨秋、約1千万円を横領したとして業務上横領や詐欺罪などで在宅起訴されました。団体と長年活動をともにしてきた元慰安婦の告発がきっかけです」

 「慰安婦問題はこれまで、支援団体がキャスティングボートを握っており、韓国政府が支援団体の顔色をうかがわなければならないほどでした。私は事件が持つ意味や、支援団体への批判がタブーだったことの反省も踏まえ、『慰安婦運動、聖域から広場へ』という本を緊急出版しました」

支援団体に力、監視機能果たせず

 ――「聖域」とは?

 「率直に言えば、日本に関す…

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