マスクしてデモ参加は「違法」 香港の活動家に実刑判決

広州=奥寺淳
[PR]

 香港の裁判所は13日、民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏が一昨年にマスクをして反政府デモに参加したのは覆面禁止法違反の罪に当たるとして、禁錮4カ月の実刑判決を言い渡した。香港メディアが伝えた。同法は香港政府が抗議デモを封じ込めるため、立法会(議会)の審議を経ないで制定させていた。活動家の古思堯氏も同罪で禁錮5カ月が言い渡された。

 黄氏は昨年12月、これとは別に2019年6月に警察本部を数万人が包囲したデモで、無許可のデモを組織して参加者を扇動した罪で禁錮1年1カ月半の判決を言い渡されている。

 高等法院(高裁に相当)は一昨年11月、マスクなどで顔を隠しただけで罪に問われる覆面禁止法は、市民の権利を必要以上に制限していると判断。しかし、中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は「香港の法律が基本法に合致しているかどうかは全人代だけが判断できる」とし、終審法院(最高裁に相当)は昨年12月に高等法院の判断を覆して覆面禁止法は必要と判断していた。

 19年の逃亡犯条例改正案をめぐるデモでは、警察の催涙スプレーを避けるためや当局者から顔を隠す目的で、参加者の多くがマスクを着用していた。(広州=奥寺淳