「密を見える化」CO2センサー増加 換気具合を数値に

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 新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」(重点措置)が適用された大阪府の飲食店で、「CO2(二酸化炭素)センサー」を設置する動きが広がっている。二酸化炭素濃度を測ることで「密」を「見える化」する機器。府は重点措置を受けた独自対策として、飲食店に設置を要請しているが、感染防止効果はあるのだろうか。

 1910(明治43)年創業で、「名物カレー」で知られる大阪・ミナミの西洋料理店「自由軒 難波本店」。入り口近くのレジ横に昨年12月から「CO2センサー」を設置している。

 液晶画面には常に二酸化炭素(CO2)濃度が表示され、室内の換気具合を数値で判断できる。濃度が高ければ呼気がこもり、新型コロナの感染リスクが高い密閉空間になっているからだ。いつもは400ppm(ppmは濃度の単位)ほどだが、客が増えると500~580ppmまで上昇することもある。

 大阪府は国が推奨する基準をもとに、1千ppmを換気の目安として呼びかけているが、店ではその数値に満たなくても、ドアや窓を開けて換気するという。

 店で働く吉田雅子さんは「空気を入れかえると、センサーの数値が10~15秒ほどで下がっていくのが目に見えてわかる」と話す。

 自由軒が所属する難波センター街商店街や、天神橋三丁目商店街(大阪市北区)では、感染防止対策を支援する府のモデル商店街に選ばれたこともあり、センサー設置が進んでいる。

 天神橋三丁目商店街振興組合の築部健二理事長(71)は「設置を始めた頃は『邪魔くさい』という声も聞かれたが、実際に数値に出ると、窓を開けたり換気設備を動かしたりと便利に使っているようだ。きちんと意識していることを対外的に見せることでお客さんに安心感も生まれる」。

大阪府は導入に補助

 大阪府では5日から、新型コロナ対応の重点措置の適用が始まった。

 府は大阪市内の飲食店などに午後8時までの時短営業を要請。このほか、府独自の対策として、「マスク会食」の徹底や、アクリル板とCO2センサーの設置を求めている。

 府・市は合同で、市内の飲食店など計約4万店を1店舗ずつ見回り、センサーやアクリル板の設置状況を確認。導入した店舗には、府が10万円を上限に補助することも決めた。

 吉村洋文府知事はセンサーなどを設置する意義をこう強調する。「感染に強い飲食の場づくりをしないと、(外出自粛や時短要請を)繰り返すことになる。飛沫(ひまつ)感染を防ぎ、感染に強い飲食店へと構造変化をしていかないといけない」(浅沼愛)

専門家「ただ置くだけは効果なし」

 では、CO2センサーの効果はどのくらい期待できるのか。

 飲食店や学校などにセンサー…

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