コロナ患者用カプセル、阪大病院が開発へ 寄付1千万円

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矢田文
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 大阪大学が、新型コロナウイルス感染症の患者を搬送するときに使うカプセル型の隔離装置を開発する。患者にできるだけ窮屈さを感じさせない設計で、従来品よりも高い安全性をめざす。製作費をネットで募ったところ、目標にした1千万円が集まった。

 阪大病院では高度救命救急センターなどを中心に、新型コロナの重症者を治療している。このうち容体が安定した患者は、新たな患者を受け入れられるよう、別の病院へ転院してもらう。4月6日までに54人の新型コロナ患者を搬送した。

 搬送時に気をつけなければならないのが、医師や看護師らへの二次感染だ。対策として、患者を密閉した空間に隔離する「アイソレーター」という装置が使われる。これまではビニール製で、やわらかい袋状のものを使用してきた。

 ただ、従来品はビニールが患者の体にはりつくような状態になり、窮屈さや息苦しさがあった。ほかにも、しわになって中の患者の様子が見にくい、準備・使用後の消毒で計2時間ほどかかる、などの課題があった。

 市販品では、これらを解決できるものがなく、同センターの医師らがデザインしたオリジナルの装置を作ることを決めた。

 製作するアイソレーターはカプセル型で、長さ200センチ、高さ70センチ、幅60センチ。素材には透明な樹脂やアルミ材を使う。外枠が変形しないので、患者の体に密着せず、中の様子も見やすい。高さもあるので、中で上半身を起こせる。

 従来品のアイソレーターでは、人工呼吸器を外側に置いていたが、開発する装置では、内側に入れることができる。そのため、人工呼吸器からの感染を防ぐため、ドクターカー内に取り付けていたビニールのカーテンなども必要なくなるという。

 救急救命士の前部晴奈さん(…

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