ブラックホール初撮影時は穏やかだった 19望遠鏡観測

小川詩織
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 史上初めて直接撮影されたM87銀河のブラックホールを世界の19望遠鏡が一斉に観測し、高速のガス(ジェット)が中心のすぐ近くから噴き出している姿を撮影することに成功した。日米欧などの研究チームが14日発表した。このブラックホールは明るく活動的になったり、暗くなったりを繰り返すことが知られていたが、2017年の観測当時は穏やかな状態だったこともわかった。

 チームが19年に初めて公開したブラックホールの画像にジェットは写っていなかった。今回、19の望遠鏡の撮影データを組み合わせて改めて分析したところ、ブラックホールから0・3光年ほどの距離から5千光年先まで延びるジェットが写っていた。

 国立天文台水沢VLBI観測所の秦和弘助教は「電波やガンマ線などで一斉に観測することで、ブラックホールが激しく変動する原因を明らかにしていきたい」と話した。論文(https://iopscience.iop.org/article/10.3847/2041-8213/abef71別ウインドウで開きます)は専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ」に掲載された。(小川詩織)