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古代の鉄鏡に竜の象眼、異例の表裏両面 X線で判明

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編集委員・中村俊介
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 世界遺産百舌鳥(もず)・古市古墳群」(大阪府)の大塚山古墳(消滅)から出土した鉄鏡を分析した結果、鏡の両面に竜の図像が象眼されていることがわかった。専門家によると、両面に象眼を施す鉄鏡はほかに確認例がないという。中国製とみられ、被葬者は海外との交流に関わる有力者だった可能性がある。

 世界遺産を構成する百舌鳥古墳群の大塚山古墳(堺市、4世紀末~5世紀初頭)は宅地開発で消滅したが、鏡は戦後すぐの調査で見つかっていた。直径約15センチで裏面に鈕(ちゅう)(つまみ)があり、表裏ともさびで厚く覆われている。堺市博物館による出土品整理の一環で、2016年にX線CT撮影が九州国立博物館で行われた。

 西山要一・奈良大名誉教授(保存科学)や堺市博物館、鉄鏡を所蔵する関西大考古学研究室の関係者らがこのほど、500コマ近いX線CT画像を改めて分析し、両面に象眼の金属線を確認した。鏡の表面を彫って、銀線を埋め込んだ可能性があるという。

 象眼はさびででこぼこに分断…

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