「同情ではなく行動を」サーロー節子さんの軌跡、映画に

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 米国のドキュメンタリー映画「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」が17日から、横浜をはじめ全国各地で上映される。1月22日に核兵器禁止条約が発効したが、日本政府は背を向けたままだ。映画の主人公で広島で被爆したサーロー節子さん(89)=カナダ・トロント在住=は「同情は求めていません。人々に行動してほしい」と訴えている。

 13歳の時に被爆したサーロー(旧姓・中村)さん。作品は、日本で知り合ったジェームスさんと結婚後、カナダを拠点に世界各地で被爆体験を英語で語り、共に核兵器禁止条約を推進した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」が2017年にノーベル平和賞を受賞するまでの軌跡をたどった。

 「同情は求めていない。行動してほしい」と作品で呼びかけたサーローさん。その意図について「広島での被爆体験を話すと、かわいそうだと思われがちです。そうではなくて、なぜそういうことが起きたのか、どうすればいいのか。そういう大きなことを考えて、みなさんに行動してほしい」と強調する。

 サーローさんは原爆で姉と4歳のおいを亡くし、広島女学院の級友ら300人以上も犠牲になった。作品では広島女学院の級友らの名前が記された横断幕を持ち歩き、証言の旅をしてきたことも描かれる。「私は一人ではない、あの時亡くなった友人と一緒にいるのだという思いだ」

 米国留学中の1954年3月…

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