警視庁職員に一部無罪 ひき逃げだが「事故避けられず」

新屋絵理
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 2020年7月に路上に横たわっていた男性(当時21)をひいて死亡させ救護を怠ったとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)の罪に問われた警視庁職員の五味丈士被告(55)に対し、東京地裁は14日、一部無罪(求刑・懲役2年6カ月)の判決を言い渡した。

 井下田英樹裁判官は、「安全確認をしても事故を回避できなかった疑いがある」と述べて過失運転致死罪は認めず、ひき逃げは有罪で罰金50万円とした。

 判決は、原付きバイクが前を走っていたことから、その前方の被害者を認識して事故を回避するのは困難と指摘。「一般的な運転者は避けられなかった疑いがある」とした。ただ、119番通報した後に警察官に状況を説明せず立ち去ったことは「警察職員で高い法令順守が求められる。不適切だ」とした。(新屋絵理)