ソマリア大統領、選挙せず任期を延長へ 米「深く失望」

ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 アフリカ東部ソマリアで13日、任期切れの状態になっていたアブドラヒ大統領が、自身の任期を2年延長する法案に署名した。AFP通信などが伝えた。法案は下院を通過しているものの、選挙を経ない任期延長に上院や野党から強い反発が出ており、国内の政治的分断が加速しそうだ。

すでに任期切れ 国連も反発

 同通信などによると、ソマリアでは今年2月8日に大統領選が予定されていたが、中央政府と連邦を構成する各地域政府の間で選挙の手続きについて合意が成立しなかったことなどから実施が見送られた。このため、アブドラヒ大統領の任期が同日付で切れていた。

 国連は大統領の任期延長について、アフリカ連合などとの共同声明で「ソマリアの平和や治安、安定を傷つける」と指摘。ブリンケン米国務長官も声明で「深く失望した」と表明し、制裁やビザの規制なども米国の選択肢に含まれていることを明らかにした。

 ソマリアではアルカイダ系の過激派組織シャバブが各地で爆弾テロや襲撃を繰り返しており、今回のような政治的な混乱によってテロ攻撃などが活発化する恐れがある。(ヨハネスブルク=遠藤雄司)