きっかけは輸血バッグ 都心で有名店の生ケーキ宅配開始

土屋亮
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 有名洋菓子店の生ケーキを家庭に宅配するサービスを、阪急阪神百貨店東京都内で始める。コロナ禍の終息が見通せず、店頭販売が厳しさを増すなか、巣ごもり需要を喚起する新事業に力を入れる。

 宅配対象エリアは千代田、中央、港、新宿、江東、品川、目黒、渋谷の8区。「新宿高野」「千疋屋総本店」「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」など都内12店のケーキを扱う。今年度中に23区全体に広げ、店の数も20店に増やす予定という。

 予約はオンラインで19日から受けつける。配送料は990円だが、当初の1カ月は半額の495円。冷蔵状態を長時間保ちつつ、多少の振動では形が崩れないケーキ輸送専用のバッグをメーカーと開発した。1年半前に関西でサービスを始め、コロナの影響で利用が伸びていることから東京にも進出した。

 サービス開始のきっかけは、同社の新規事業担当者が街中で輸血の医療バッグを見かけ、「ケーキ宅配に使えるのではないか」と、ひらめいたことだった。バッグメーカーにかけあい、ケーキ用の特注品の量産にこぎつけた。冷蔵車でなく、普通車に他の荷物と混載できるので、配達コストは半分以下に抑えられるという。土屋亮