第2回「クラスの子が怖い」外国ルーツの子、日本でぶつかる壁

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北上田剛、小池寛木、藤崎麻里
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 日本に住む外国人の親から生まれたものの、養育の環境が整わず、乳児院児童養護施設で育てられる子どもたちがいます。言葉や文化の壁、在留資格、国籍など、子どもによって抱える課題は多岐にわたり、施設の職員も、子どもたちも、さまざまな困難と向き合っています。

 朝日新聞の取材班は、全国約750の乳児院児童養護施設へのアンケート(約6割が回答)で、外国にルーツがある子どもを養育する上での課題などを聞くとともに、現場を取材しました。

 東海地方の児童養護施設で暮らすフィリピン出身の少女(14)。以前は明るく、「キャビンアテンダントになりたい」などと夢を語っていたという。いまは朝、布団から出られないこともある。

 母親と3年ほど前に来日した。母親は介護の仕事をしていたが、帰りは遅くなることが多く、娘を育てられる状況ではなくなった。このため児童相談所が少女を保護し、その後、施設で暮らすようになった。

 施設には英語やタガログ語ができる職員はおらず、簡単な日本語でやり取りする。難しい場合には、スマートフォンの翻訳アプリに頼ることもある。

 はじめは前向きに勉強に取り組んでいたが、言葉の壁に突き当たってしまう。施設の女性職員(23)は少女に悩みを打ち明けられた。

 「フィリピンでは頑張れたけど、日本語の授業だと分からないまま時間が過ぎていってしまう」

 半年ほど前から不登校ぎみに…

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