高度不妊治療、女性の54%抑うつ症状 20代は78%

久永隆一
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 体外受精などの高度な不妊治療を受ける女性の54%に抑うつ症状がみられるとの調査結果を、国立成育医療研究センターが15日、発表した。治療の先行きへの不安や経済的な負担の重さなども背景にあるとみられる。

 調査は同センターの社会医学研究部が、不妊治療を受ける20代~40代の513人を対象に医療機関やネットを通じて実施した。これから治療を受ける人や治療が始まったばかりの人を対象に、睡眠状態や食欲・体重の変化などから、抑うつ症状の重症度をみた。その結果、513人のうち、軽度の抑うつ症状が32%、中等度は17%、重度は5%だった。

 軽度以上の抑うつ症状がみられる割合は20代が最も高く、78%だった。20代が高い理由には、健康上の理由で不妊治療を受けていたり、ほかの年代よりも所得が低かったりするといった理由が考えられるという。

 政府は、2022年度から高度な不妊治療公的医療保険で受けられるように検討を進めている。社会医学研究部の担当者は「不妊治療を受ける女性のメンタルヘルスについても支援が必要であることが示唆された」と話している。(久永隆一)