「1に相手、2に台本」 古川琴音の目からウロコの一言

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大野択生
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 朝ドラ主人公の長女に、コンビニエンスストアの中国人店員。古川琴音(24)は昨年、数々のドラマでの助演で注目を集めた。

 「作品を撮っているときは目の前のことに集中していて、どう評価されるのかは本当に考えられていないんです。でも、公開されてからの反響や注目度の高さに驚くことがたくさんありました」

拡大する写真・図版古川琴音=関口達朗撮影

 昨年放送されたNHK連続テレビ小説「エール」では、窪田正孝演じる主人公と、二階堂ふみ演じるその妻との間に生まれた娘を演じた。「『朝ドラ出るようになったら(周りからの注目度が)変わるよ』とよく聞いてたんですけど、本当変わらなくって(笑)。自分にとっては過ごしやすいです」

 散歩が好きで、時間があれば2~3時間歩き続ける。公園で、バードウォッチャーが構えるカメラの先を一緒に見つめて鳥を探したり、可愛い形や色をした家の窓や屋根を見つけては「(組み合わせて)こういう家をつくりたいな」と想像したり。「音楽でいまハマっているのはフレンチポップ。Zazという人の曲をずっと聴いてます。フランス語はわからないんですけど、響きがすごく可愛いくて気に入ってます」

拡大する写真・図版古川琴音=関口達朗撮影

 性格を自己分析すると「飽き性」。珍しく長続きできたものが、芝居だったという。

 幼い頃はひょうきんな性格で、人を楽しませることが好きだった。習い事のバレエを通じて人前に立つことに興味をもち、中高では演劇部に。「先生が芝居好きで、演出をつけるときに厳しくかったので結構苦戦して(笑)、向いてないなと思っていました」

拡大する写真・図版古川琴音=関口達朗撮影

 辞めるつもりだったが、大学で英語劇サークルの先輩と仲良くなり、再び芝居の世界へ。「演じるテーマによって、勉強することがたくさんあるな」。続けるうちに芽生えた演技への好奇心が、自分を導いてきたという。「『これで極めたな』と思うことがない。あとは運やご縁です」

 20歳ごろ、サークルの先輩の舞台に出演し、身内以外の観客の前で初めて芝居をした。共演した友人に「役者とか考えないの?」と将来について聞かれて、仕事にすることを初めて意識した。「それまでオーディションに応募したこともなかった。仕事というよりは、部活や趣味でした」

 昨冬放送の「この恋あたためますか」(TBS系)では流暢(りゅうちょう)な中国語を操るコンビニの中国人店員を演じたが、大学時代は英語の発音に苦労し、先輩と何時間も特訓する日々が続いた。「積み重ねたことがちゃんと結果になることがわかったのは、本当に大人になってからです」

拡大する写真・図版古川琴音=関口達朗撮影

「1に相手、2に台本」

 目からウロコが落ちるような経験をした、と振り返るのは出演映画「偶然と想像」(日本公開未定)での出来事だ。濱口竜介監督による同作品は今年、第71回ベルリン国際映画祭で審査員大賞を受賞した。

 「濱口監督がワークショップ

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