「勢いで生きてきた」けれど 菅田将暉28歳の転換点

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構成・黒田健朗
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 「感覚と勢いで生きてきた」「能力値みたいなものに触れざるをえない時期」。映画やドラマの主演作は数知れず、歌手活動やラジオ番組のパーソナリティーとしても活躍を続ける菅田将暉(28)は、自身を冷静に分析している。17日スタートの連続ドラマ「コントが始まる」(日テレ系、土曜夜10時)で、自身と同世代のお笑い芸人を演じる28歳は、現在を「第2ステージの始まりの年」と感じているという。

 ――ドラマに際し、28歳のイメージについて、「ここから家族、社会、自分の人生みたいなものを本気で考え出す時期なので、本当の意味で第2ステージの始まりの年なのかなと思います」とコメントしていたのが印象的でした。

 僕自身もそうですけど、20歳を超えてすぐに大人になるのかなと思ったら、そんなこともないですし、いまだによくわからない。16歳から仕事しているというのはありますけど、学生の頃とどこか地続きのような感覚があって。仕事が変わったとしても、家に帰った時の自分はそんなに変わっていない。

 ドラマに登場する彼ら(※菅田、仲野太賀、神木隆之介が演じる売れないお笑いトリオ「マクベス」。第1話で解散を発表する)も、学生の頃と同じような気持ちでいて、でも10年経ってふと周りを見ればスーツを着て就職している人とか、子どもを抱いてお母さんになっていたりする人とか、同世代のそれぞれの人生が見えだしてくる時期なんでしょうね。その頃にふと自分を振り返った時に、何にも変わっていないし、あの頃と同じような気がするこの不安感というか、そういうものが、今回のテーマなのかな。

 ――私も菅田さんと同世代ですが、このコメントに思わずうなずきました。

 だから、ある意味ホラーですよね。すごく現実味があるテーマ。誰もが好きなことをやりたいし、理想の自分でいたいし、人に褒められる自分でいたいし、友だちに見せられる自分でいたい。けど、どうも全部がうまくはいかない。だからといって「この10年間が全部失敗だったんですか?」「違う道に行っておけばよかったんですか?」という話ではない。それ自体が駄目なのではないし、今大失敗だと思ったとしても、そこからですしね。

 プロデューサー陣ともしゃべったんですが、今はやっぱり失敗ができないし、SNS含めてすぐ人と比べられる。この年齢でこんなすごい人がいる、という情報を見ると、焦るじゃないですか。チャレンジすらさせてもらえなかったり、どこか先の見えたものしか信じてもらえなかったりする感覚がある。でも、きっと彼らのように自分たちは大失敗に思えても、その姿を見てちょっと笑っていたり、こんなんやってみようかなって背中を押されたりしている人も実はいる。そっちの目線を映してあげるというのが、今回のテーマかな。

20代後半ゆえの……

 ――20代後半ゆえの悩みや苦しみは、菅田さん自身も感じていますか。

 (しばし考えて)うーん。た…

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