北朝鮮の太陽節、今年は盛大に? 中国で花束やダンスも

瀋陽=平井良和、ソウル=神谷毅
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 北朝鮮の故金日成(キムイルソン)主席の誕生日「太陽節」の15日、北朝鮮国境に近い中国・瀋陽市北朝鮮総領事館には祝いの花束を抱えた人たちが次々に入っていった。中朝貿易の関係者らによると、昨年は新型コロナウイルスの影響で、こうした献花の訪問をごくわずかな関係者に絞ったが、今年は例年に近い規模に戻ったという。

 新型コロナによる国境封鎖で中国にとどまったままの労働者らが働く工場でも、恒例のダンスパーティーなどが各地で開かれている。中朝貿易の関係者によると、今年の太陽節は食糧不足などの厳しい状況の中での「結束を示す日」として例年にも増して重視されており、積極的に祝賀行事をするよう呼びかけられているという。

 金正恩(キムジョンウン)総書記は昨年のこの日、金主席らの遺体が安置された錦繡山(クムスサン)太陽宮殿に参拝しなかった。最高指導者の家系である「白頭山(ペクトゥサン)血統」を正統性のよりどころとする正恩氏にとって極めて異例の出来事といえ、健康不安説が流れた。日米韓当局などは今年の動向を注視している。

 北朝鮮メディアは4月に入り、「太陽節」に合わせて行われる体育競技や書芸、映画などの行事を繰り返し報じ、祝賀ムードを高めていた。15日には学生たちの夜会や祝砲などが予定されている。(瀋陽=平井良和、ソウル=神谷毅)