ワクチン予約対応に追われる自治体 臨時窓口設置も

新型コロナウイルス

鹿野幹男、福田祥史
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 新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種が、5月以降に本格化するのを前に、自治体が対応に追われている。予約コールセンターを設けた自治体では、問い合わせの電話が殺到する例もあり、茨城県守谷市は14日から、職員が高齢者の予約を代行する臨時窓口を設けた。

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 「予約をとりたいけど、電話がつながらない。どうしたらいいんですか?」

 守谷市が予約受け付けを始めた12日、市のコールセンターには問い合わせが相次いだ。8回線がふさがり、市保健センター内にある新型コロナウイルスワクチン接種対策室の電話も、一日中鳴りっぱなしだったという。

 予約はインターネットでも受け付けているが、スマートフォンやパソコン操作に不慣れな高齢者も多い。問い合わせが相次いだことを受け、市は急きょ、保健センター2階に臨時窓口を設けることを決め、13日にホームページやツイッターで告知した。

 口コミでも広がり、14日には約370人が来場した。同日午後には、10人ほどが長いすに座って、順番待ちをしていた。杖をついたり、夫婦で体を支え合ったりする人の姿もあった。

 対応するのは職員5、6人で、それぞれブースに座り、訪れた人と話しながら予約日程と医療機関を決め、パソコンに入力していく。1人あたり10分ほどで終わる。この日、窓口で予約を済ませた市内の女性(75)は「昨日は朝から夫と何度も電話したけど、つながらなくて……。面倒になってあきらめようかと思ったけど、ともかく予約ができて一安心」と話した。

 守谷市は5月17日から、施設入所者を除く高齢者約1万6500人への接種を始める。このうち、現在予約を受け付けているのは75歳以上の約7500人。今月26日には65歳以上の約9千人の予約が始まる。

 古河市では12日、電話20回線とネットで、ワクチン接種を希望する高齢者を募ったが、約2千人分の枠が約4時間半で埋まったという。

 19日から予約を受け付ける取手市は、電話とネットに加え、各地の公民館など市内20カ所で「予約会」を開く。職員らが対面で予約サイトへの入力を代行したり、スマートフォンでの予約操作を手伝ったりする。30日までの平日、各会場に2人ずつ計40人の職員が出て対応にあたる。

 昨年、市が実施する集団健診を予約制にしたところ、用意した電話10回線がすぐにパンクして市民からの苦情が相次いだ。この時の教訓から、予約会の開催などを決めた。

 同市の施設入所者などを除く高齢者は約3万7千人。5月8日に集団接種が始まり、10日からは医療機関での個別接種も開始する予定だ。(鹿野幹男、福田祥史)

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