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小池知事「都外の人は来ないで」 増える若い世代の感染

新型コロナウイルス

池上桃子、釆沢嘉高
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 東京都内の新型コロナウイルス感染者のうち20~40代の割合が目立って上昇していることが15日、都のモニタリング会議で報告された。変異株に感染すれば若い世代でも重症化するおそれがあるほか、重症化リスクの高い高齢者への感染拡大につながる懸念もある。ただ、都内の人出は高止まりが続いており、小池百合子知事は、都外からの通勤自粛などテレワークの徹底を呼びかけた。

 会議で公表された資料によると、14日時点の新規陽性者数(週平均)は475・3人と前週の120・3%に増加した。年代別では20代が30・9%(前週27・1%)と最多で、30代の19・1%(同17・6%)、40代の15・3%(同14・0%)と続き、いずれの年代も前週より割合が増えていた。60代は5・5%、70代は4・1%にとどまり、高齢者層との差は歴然としている。

 会議では専門家が、「第3波」の際に若年層から重症化しやすい高齢者層へ感染が広がった、と指摘。「あらゆる世代に当事者意識を持たせるような啓発が必要」との認識を示した。

 感染力が強いとされる英国型変異株は、若い世代でも重症化するリスクが高いとされる。

 都健康安全研究センターが感染者を対象に実施しているスクリーニング検査では、検査全体の37・8%がこの変異株だったことが確認され、前週の32・3%から増加していた。民間の検査分も含めると割合は低くなるが、東京感染症対策センター(東京iCDC)専門家ボードの賀来満夫座長は「これからさらに急増していくと考えている。4月中には5割を超える可能性がある」と指摘した。

 一方で、感染拡大につながる夜間の繁華街の人出は、高い水準のまま横ばい状態が続いている。小池知事は会議後、「徹底した人流の抑制を進めたい、進めなければならない」と危機感を募らせた。

 都は現在、通院や生活必需品の買い出し、通勤などを除く外出自粛を求めている。小池知事はこの日、「通勤を含め、エッセンシャルワーカー以外で都外の方は可能な限り東京へ来ないでいただきたい。業者のみなさんにとことんテレワークをお願いしたい」と述べ、さらに踏み込んだ。出勤抑制については神奈川、埼玉、千葉3県の知事とも連絡を取りながら進めていく考えだという。

 さらに、買い物は「3日に1回程度」とする、ゴールデンウィーク中の平日に有給休暇を取得する、といった対策の具体例も列挙。「(感染者数増加の)流れに歯止めがかからなければ、緊急事態宣言も検討せざるを得なくなる」と述べた。(池上桃子、釆沢嘉高)

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