拉致被害者家族「残り時間少ない」 日米首脳会談に望み

会員記事

津田六平
[PR]

 北朝鮮による拉致被害者の家族たちが、かつてない焦りを募らせている。解決の道筋は見えないまま、老いとともに残された時間が少なくなるなか、新型コロナウイルスの感染拡大で活動すらままならないからだ。16日(米国時間)に開かれる日米首脳会談に打開の糸口を期待している。

 「私自身かなり体調を崩して、今にも倒れそうなんです」

 3日、都内で開かれた支援団体との会議の冒頭、田口八重子さん(拉致当時22)の兄で拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さん(82)は救出にむけた決意を述べた後、そうこぼした。この日はあいさつのみで会場を後にした。

 昨年、有本恵子さん(拉致当時23)の母嘉代子さんと、横田めぐみさん(拉致当時13)の父滋さんが相次いで亡くなった。

 3日の会議で、金(キム)正恩(ジョンウン)総書記に向けて被害者の即時帰国を求めたメッセージに期限を設けたのも、帰国を待つ家族の高齢化が進んでいることが背景にある。

 めぐみさんの母早紀江さん(85)は、7日に菅義偉首相と面会した際、「年を取って命がなくなってきている」と自身の残り時間は少ないと訴えた。直後の記者会見では「こんなに長い時間がかかっていることが本当に悲しい。子どもが帰ってきたときに誰も親がいないなんて、日本としてそんな恥ずかしいことにはしてほしくない」と声を絞り出した。

「コロナ以外の話題が沈下している」

 世論喚起をはかる集会もコロ…

この記事は会員記事会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら