「何でも言える場所」はどこ スマホ時代の「ウチ」と「ソト」

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伊藤大地
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メディア空間考 伊藤大地(朝日新聞デジタル編集長)

 気の置けない仲間と、気兼ねない会話。コロナ禍で、そんな空間が恋しくなっている人も多いのではないか。だが、「何でも言えるウチ」と「わきまえるソト」の境界線は、このスマホ時代、急速に見えづらくなっている。

 「ウチ」と思って口が滑るのは、現実もネット空間も同じだ。

 支援者が集まる会合で、政治家の失言が飛び出す。当人にとっては、「話の通じる人間との場」と思っているから、口が滑る。だが、そこにいるのは支援者だけではない。内容が不適切であれば、立場があれば、批判されることになる。

 そこまでは、よくある光景だ。「いくら支援者の前でも、公の場でそれを言ったらダメだよね」。ある意味、わかりやすい。

 だが、ネット空間は一体、どこまでが「ウチ」で、どこからが「ソト」なのだろうか。

 他者の性別や職業、容姿にま…

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