「人も専門知識も足りず」 COCOA業務のお寒い体制

有料会員記事新型コロナウイルス

斎藤徳彦
[PR]

 業務を分かっている人は数人に限られ、しかもどんどん入れ替わる。増員を求める声は聞き入れてもらえない――接触確認アプリCOCOA(ココア)の不具合について検証した厚生労働省の調査報告書からは、4カ月間も不具合を見過ごした背景に、業務を担った厚労省のお寒い人員体制があることが読み取れる。

 COCOAは当初、内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策テックチームが検討していたが、昨年5月、基本技術の提供元となる米グーグルとアップルが「公衆衛生当局が管理し、1国1アプリに」と各国に求めたことで、厚労省に業務が移管された。担当の課長補佐らは急きょ、業務にあたることになった。

 厚労省内に情報技術(IT)に詳しい人材は乏しかった。民間から登用された政府のCIO補佐官も担当する体制をとっていたが、報告書によるとCIO補佐官が関与できたのは「週1、2回」ほど。民間企業からの出向者もいたが、1~2カ月で入れ替わっていたという。

 結果として、問題を引き起こした昨年9月のバージョンアップをめぐって「意思決定などの業務は数人の限られた厚労省職員に集中すること」(報告書)になった。CIO補佐官の一人は「人がどんどん入れ替わるので、ノウハウをインプットしてもすぐリセットされてしまう」と指摘した。

現場からの「SOS」届かず

 報告書によれば、厚労省の担…

この記事は有料会員記事です。残り548文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]