「世界の記憶」反対あれば登録せず ユネスコが制度変更
パリ=疋田多揚
ユネスコ(国連教育科学文化機関、本部パリ)の執行委員会は15日、歴史的な資料を後世に引き継ぐことをめざす「世界の記憶」(旧・記憶遺産)について、加盟国が反対すれば登録されない新しいしくみを導入することを決めた。
改正案を盛り込んだ決議案を全会一致で採択した。2017年以来凍結していた登録に向けた手続きが、年内にも再開される。
旧制度では、個人やNGOも申請ができ、専門家でつくる国際諮問委員会(IAC)の勧告に基づいてユネスコ事務局長が登録を決めていた。
日本政府の反発が背景に
15年には「南京大虐殺の記…