「部員100人の心一つにするのは…」都立高の模索続く

[PR]

 一昨年、その前年と2年続けて夏の東東京大会で準優勝した小山台(こやまだい)は、放課後に校庭を使えるのが週3日だけという都立高だ。しかも他部と共用で1日2時間という制約の中で、100人を超える部員(3年33人、2年54人、1年47人=仮入部)が練習している。

 「学校に来られなかった1年前に比べれば幸せ」と福嶋正信監督(65)。もともと物理的な理由から部員を3~4班に分けて活動してきたが、「それもコロナ禍の危機管理として有効だと思った」という。

 ただ、毎週金曜の全体ミーティングが開催できていない。学校生活や勉強との両立、野球日誌のあり方などを10班に分かれて話し合い、その内容を発表し、最後に全員で校歌を斉唱する。「その作業なしで、100人の心を一つにするのは難しい」と福嶋監督は痛感している。

 それでも昨秋の都大会で強豪の帝京を破り、日大三と0―1の接戦を演じた。LINEやウェブ会議システムを活用しているが、確かな手応えはないという。「コロナ禍でプラス面があるとすれば、指導者も生徒も、それぞれ自分を見つめ直し、研究する時間が増えたこと。その成果を、どう結集させるか」。模索する日々が続いている。