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国産コロナ治療薬へ「年内の申請目指す」 中外製薬社長

江口英佑
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 中外製薬の奥田修社長が16日、新型コロナウイルスの治療薬候補として開発が進む「アクテムラ」について、「今年中に国内外で製造販売の承認申請を目指す」と語った。朝日新聞のインタビューで答えた。

 アクテムラは同社が開発した国産初の抗体医薬品で、関節リウマチなどの薬として使われている。過剰に放出された炎症物質の働きを抑える作用があり、主に新型コロナの重症肺炎患者向けに複数の臨床試験(治験)を実施した。すでに治験は完了し、データの解析が進む。

 ただ、国内で新型コロナの治療薬として承認されている抗ウイルス薬「レムデシビル」との併用試験では、効果が確認できなかった。「複数の試験データを統合し解析して、どんな患者にどんなタイミングで投与すると効果があるかを分析している」

 並行して、米国のトランプ前大統領が新型コロナに感染した際に使われた「抗体カクテル療法」の治療薬候補の治験も進む。

 親会社のロシュ(スイス)は今年3月、海外の治験で入院していない患者に対して、入院や死亡のリスクを70%減らせたと発表した。今年3月には国内での治験も始まった。「第4波も来ている。できるだけ早くお届けしたい」(江口英佑)