偽版画が流通した問題で告発状 美術商団体の調査委

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 有名画家の版画の偽物が流通した問題で、美術商の業界団体でつくる「臨時偽作版画調査委員会」(青木康彦代表)は、画商かとう美術(大阪府)と加藤雄三代表に対する著作権法違反と不正競争防止法違反容疑での告発状警視庁に提出し、16日発表した。かとう美術が無許可で版画を複製し、販売したとしている。

 調査委によると、かとう美術は東山魁夷や片岡球子平山郁夫の版画計10作品を無断で複製して販売。著作権者の権利を侵害し、市場に正規の版画との混同を生じさせたという。

 問題の発覚後、調査委は専門機関「東美鑑定評価機構」に10作品の複製版画の鑑定を依頼した。その結果、多数の贋作(がんさく)が確認されたといい、「質、量ともに極めて悪質。美術業界に対する重大な挑戦で、看過できない」としている。

 警視庁は、流通の経緯などについて捜査を進めている。捜査幹部は「告発状の内容を確認し、今後の対応を決める」としている。