リンゴ日報の創業者に実刑 未許可デモで禁錮1年2カ月

会員記事

上海=奥寺淳
[PR]

 香港の裁判所は16日、2019年の逃亡犯条例改正案に反対する二つのデモをめぐり、中国共産党に批判的な香港紙「リンゴ日報」創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏(72)に対し、未許可デモを組織したり参加したりしたとする公安条例違反罪で禁錮計1年2カ月の実刑判決を言い渡した。

 集会を開く権利が尊重されてきた香港では、これまで同種の事案は罰金刑で済まされることが多く実刑は異例。司法が香港民主派に厳罰を科した形だ。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が昨年、「香港には三権分立はない」と公式に述べるなど司法の独立が危ぶまれるなか、同派は「政治弾圧だ」と訴えており、香港の人権状況をめぐり欧米などから批判が高まりそうだ。

 裁判の対象となったのは、19年8月18日と31日の未許可デモ。18日は、ビクトリア公園内の集会は警察が許可していたが、改正案に反対する市民が公園に入りきれないほど集まり、公園外でデモ行進。主催者によると参加者は170万人にのぼったが、平和的なデモで大きな衝突などはなかった。31日は当初はキリスト教徒らによる数百人の集まりだったが、当局が民主活動家を拘束し、デモを許可しないことに抗議する市民が集結。一部地域で警察と衝突した。

 黎氏は18日のデモを組織し…

この記事は会員記事会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら