高リスクの金融商品、なぜ購入 行動経済学の教授が分析

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聞き手・松田史朗
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 外貨建て保険や仕組み債などリスクの高い金融商品をめぐる金融機関と顧客のトラブルが絶えない。なぜ高いリスクがあるにもかかわらず、顧客は商品を買ってしまうのか。行動経済学が専門の花木伸行・大阪大学教授に実際のトラブル事例を踏まえて尋ねた。(聞き手・松田史朗)

拡大する写真・図版「実験経済学」の研究にも取り組む大阪大学社会経済研究所の花木伸行教授=大阪府茨木市

 ――ある高齢女性は10年前から仕組み債を複数購入しました。当初は償還額を決める指標が設定水準を上回ったため、高い金利と元本が戻る「早期償還」が続きました。「安全な商品」と思っていたら、ある日突然、指標が水準を下回り、損失が急拡大したといいます。それまでに得た利息が消え、元本の8割を失った。このケースから見えるものは何でしょうか。

 「人は自分が思い起こしやすい直近の出来事を中心に意思決定しがちです。良いことが続くとそれが将来も続くだろうと考えてしまいやすいのです。行動経済学では『アベイラビリティー(利用可能性)バイアス(心理的、感情的要因からくる認識や意思決定のゆがみ)』と言われています」

 ――別の顧客は日経平均株価

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