農婦が描く愛しい世界 グランマ・モーゼス展きょう開幕

田中ゑれ奈
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 アメリカの農村風景を素朴な筆致で描き「モーゼスおばあさん」と親しまれた独学の画家を紹介する「グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生」(朝日新聞社など主催)が17日、大阪市阿倍野区あべのハルカス美術館で始まる。16日の内覧会で、美しい自然や人々の営みを描いた絵画のほか、初期の刺繡(ししゅう)絵などが公開された。

 農家の主婦だったアンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスは70代で本格的に絵画制作を始め、ドラッグストアに並べていた絵を見いだされて国民的画家となった。近所の住民が総出で家畜や家財道具を運んでいる「農場の引越し」、春の定番の仕事風景を描いた「5月:せっけんを作り、羊を洗う」といった作品には、人々や動物たちの表情や手作りの食べ物といった細部まで生き生きと描き込まれ、ドールハウスの世界のような愛らしさだ。

 6月27日まで、4月19日と5月10日休み。一般1500円など。(田中ゑれ奈)