甲府城跡の石垣、11カ所に落書き 「ねこ」「きぬた」

三ツ木勝巳
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 国の史跡に指定されている甲府城跡で、16世紀後半の織豊時代から残る貴重な石垣の11カ所に文字や記号、模様などの落書きが見つかった。山梨県文化振興・文化財課は14日に、文化庁に毀損(きそん)届を提出した。今後の警備などについて甲府署に相談している。

 落書きが見つかったのは、本丸の石垣で、なかでも天守閣の石垣に集中していた。「ねこ」「きぬた」などと読めるひらがなや、漢字、記号などが、石垣に傷をつける線で書かれ、削られたような線もあった。同課では先がとがったものが使われたとみている。

 今回の落書きは4月9日の調査で見つかった。今後の修復については、傷を削り取ると、石垣を傷つけてしまう恐れもあるため、石の特質などを考慮し、文化庁の指導を受けながら修復方法を検討していく。

 甲府城跡は初期織豊時代の東日本の城郭として、貴重な築城期の野面積(のづらづ)みの石垣が残る。2019年2月に国の史跡に指定された。同課の担当者は「甲府城跡の大切さを多くの方々に知ってもらい、一緒に守ることを呼びかけていきたい」と話している。(三ツ木勝巳)