ワクチン集団接種開始 シミュレーションで課題も

新型コロナウイルス

奄美通信員・神田和明 町田正聡、奥村智司
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 大和村で16日、新型コロナウイルスワクチンの高齢者への集団接種が県内で初めて始まった。鹿児島市では、集団接種のシミュレーションが13日にあり、受け付けや注射の手順をめぐって課題が指摘された。

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 大和村では12日に、鹿児島市と並んで県内で初めて高齢者施設で住民への接種が始まった。16日は施設入所者以外の一般高齢者の集団接種が村体育館であった。18日までの日程で行い、村は集落ごとに接種日を決めてバスで送迎する。

 村内11集落で集団接種の対象者は590人。この日は津名久、名音の2集落の127人が対象で、65~98歳の100人が接種を受けた。副反応などを訴える人はいなかったという。

 高齢者の負担を軽くしようと、間隔を空けて置いたイスに座った一人ひとりを、村診療所の小川信所長ら医師2人が巡回して順に問診し、その後に看護師がワクチンを接種した。

 2回目の接種は5月7~9日の予定。小川所長は「スムーズに運んだ。この方式を他の自治体にも参考にしてもらえれば」と話した。津名久集落の平瀬達朗さん(85)は「コロナ感染を不安に感じていたので、早めに接種ができてよかった」と話した。(奄美通信員・神田和明)

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 鹿児島市はかかりつけ医などによる個別接種を基本とするが、集団接種も中央保健センターで行う。13日には市医師会の医師と看護師が参加し、市職員50人が市民役になって接種のシミュレーションをした。

 受付で検温・消毒や本人確認の後、看護師が予診票をチェック。アレルギー症状の有無や当日の健康状態を確認し、接種が可能な人とできない人を分けた。接種可能な人も注意度に応じて予診票を振り分けた。その後、2カ所のブースで医師が問診し、接種する流れだった。

 市医師会の米盛公治理事は、スムーズに運ぶために問診と接種を医師と看護師で分けるべきだと指摘。受付に長い列ができたため、密の回避や待ち時間の短縮に向けた作業分担も提案された。

 同市は16日、75歳以上の約8万4800人の住民に接種券と予診票を発送した。接種は5月下旬以降の予定だが、ワクチンの配分が見通せないため予約の開始時期は未定。65~74歳への接種券などの発送は5月下旬を見込む。

 個別と集団の接種方式やスケジュールは自治体で異なる。出水市は19~23日に65歳以上の485人を対象に個別接種を行う。14日に電話とインターネットで予約を受け付けたところ、開始から45分で完了した。接種対象の高齢者は約1万8400人で、次の予約は5月10日以降という。

 霧島市は個別接種を4月下旬に始める。集団接種は6月以降で、イオン隼人国分ショッピングセンターを会場にする。薩摩川内市は個別接種を75歳以上は5月中旬、65~74歳は6月に予定する。鹿屋市は5月中旬に個別と集団の接種を並行して始める。(町田正聡、奥村智司)

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