ユーモラスなウサギやカエル、国宝の絵巻が伝わる古刹

田中祐也
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高山寺(京都)

 擬人化されたウサギやカエルなどがユーモラスに描かれている鳥獣戯画。全4巻の国宝絵巻が伝わるのは、京都の古刹(こさつ)、高山寺(こうさんじ)だ。

 実物は東京と京都の国立博物館に寄託しており、境内の国宝・石水院(せきすいいん)にレプリカを展示する。絵巻を順に見るとマンガを読んでいるようだ。鳥獣戯画は詞書(ことばがき)という文字部分はない。「説明がないからこそ、絵の意味を想像する楽しさがあります」と田村裕行執事。

 境内には、鎌倉時代に寺を再興した明恵上人(みょうえしょうにん)の座像がある。厳しい修行に明け暮れ、多くの弟子を育てた。皇族や武士、民衆の信仰を集め、現代も多くの学者の研究対象になっている。田村執事は「寺をお参りいただいたときは、明恵上人の功績も知ってほしい」。

 13日からは東京国立博物館で特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が始まる。実物の絵巻が並ぶほか、明恵上人に関する展示もある。

 《メモ》 京都市右京区梅ケ畑栂尾町8、電話075・861・4204。JR京都駅からJRバス「栂ノ尾」下車。近くに市営駐車場がある。境内の拝観は無料だが、鳥獣戯画が展示されている石水院へは800円必要。田中祐也

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