50年に一度 秘仏と対面する特別開帳

田中祐也
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紀三井寺和歌山

 和歌山市紀三井寺(きみいでら)で、50年に1度の秘仏の特別開帳が開かれている。本堂奥の収蔵庫で、本尊の十一面観世音菩薩(ぼさつ)立像(平安時代)と対面した。大きな頭部に、どっしりとした体軀(たいく)は重厚感がある。隣には千手観世音菩薩立像(平安時代)が並ぶ。

 正面に立つと、2体と結んだひもが2本垂れ下がっていた。「結縁の綱ですから、どうぞ触ってご縁を感じてください」と前田泰道貫主。手を合わせてから、ひもに触れて本尊を見つめた。力強い目鼻立ちに包み込まれるようだ。

 特別開帳は本来、開創から1250年を迎えた昨年だったが、コロナ禍で中断。信徒からの要望を受け、中断した期間分を今年開帳することにした。前田貫主は「50年に1度がコロナの年に重なったのも意味があると思う。祈りが心の癒やしになれば」と話す。

 5月29日まで。本堂では昨年修復を終えた2枚の曼荼羅(まんだら)図も見ることができる。

 《メモ》 和歌山市紀三井寺1201、電話073・444・1002。JR紀勢線紀三井寺駅徒歩10分。駐車場あり。参拝料大人200円。特別開帳の拝観料は大人1千円。田中祐也