寺宝修理続ける平等院の歩み ミュージアム20周年展

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小西良昭
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 世界遺産平等院京都府宇治市)にあるミュージアム鳳翔(ほうしょう)館が、開館20周年記念展「飛翔(ひしょう)二十年 千古不易(せんこふえき)への挑戦」を開いている。千古不易とは、昔から変わらないという意味だ。平安時代の1052年、関白の藤原頼通(よりみち)が平等院を開いて約千年。初公開の仏画・仏像からは、修理を重ねて文化財を守ってきた歩みがみてとれる。

 仏画「阿弥陀三尊像」(14世紀。縦110センチ、横52センチ)は塔頭(たっちゅう)・浄土院に伝わる。掛け軸の題字から中国・宋代の釈迦三尊像とされてきたが、最近の修理と調査で、仏の四角い顔や男性的な眉、衣の文様などから朝鮮・高麗時代(10~14世紀)末期の阿弥陀三尊像とわかった。高麗仏画は世界に百数十点しか現存しない。

 調査では、絵画面を補修した絹が6種類見つかり、6回修理されたとわかった。過去の補修材料を保存することで表具技術の変遷もわかるという。学芸員の野村渚さんは「各時代にどう修理したか、履歴が作品の中に残っていた。職人の間で伝えるもので、表だって残るのは貴重だ」と解説する。

 浄土院の左近貞綱筆「阿弥陀…

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