田中将、無敗伝説止まる 序盤は思わぬ力み、以降は修正

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室田賢
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 背番号「18」は険しい表情だった。打球は2度も、外野席へと消えていった。

 8年ぶりの日本球界復帰登板となった東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大は「チームの勝利につながる投球をしたい」と意気込んでいた。だが、序盤から制球が定まらない。

 一回2死から四球を与え、打席には北海道日本ハムファイターズ中田翔。渡米前は打率1割台と圧倒した相手に、浮いた154キロを仕留められた。二回は石井一成にも144キロを右翼席へ。2発で3失点。ともに捕手・太田光が構えた位置から、ボール2~3個分は高めに抜けていた。

 石井監督は「初登板で少し上ずったかな」。右ふくらはぎの損傷で、予定していた開幕2戦目の登板を回避。2軍戦を経ず、ぶっつけ本番でこの日の舞台を迎えた。

 前回の実戦から1カ月近くブランクがあった影響について、田中将は「そんなになかった」と否定したが、明らかに力みが見られた。イニング間の投球練習でも浮き球が多く、百戦錬磨の右腕に、いつもの落ち着きがなかった。

 三回以降、スライダーやスプリットなど変化球主体に切り替えて、五回を終えて降板するまで打者3人ずつで抑えた。米国の7年間で78勝を積みあげたのは、周囲が絶賛する「対応能力」があったからこそ。この日も試合中に修正ができた分、「序盤がもったいなかった」と悔やんだ。

 節目の日本通算100勝達成とはならず、2012年8月19日の西武戦以来、3163日ぶりの黒星。レギュラーシーズンの連勝が「28」で止まったことは、「ものすごく間が空いていたことなので、特にピンとこないのが正直なところ」と淡々と振り返った。

 次回登板は24日の本拠地の予定だ。「自分の投球を見返して、どういう部分にアプローチしていけばよくなるのか」とすでに先を見据える。入団会見では「こだわりたいタイトルは日本一」と宣言。伝説の記録に終止符は打たれたが、8年前の歓喜を再現するためにも、収穫のある負けにしたい。室田賢

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