信仰伝える80体の神像 平安京の北西に

田中祐也
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 平安京の遷都の際、陰陽道(おんみょうどう)に基づき、北西角に方位の守護神「大将軍神」をまつったお堂が建てられた。応仁の乱の荒廃後、神社として復興したのが、大将軍八(だいしょうぐんはち)神社だ。

 陰陽道では、北西は「天門」といい、神が降臨する場所とされた。信仰のあつさを物語るのが、宝物庫の方徳殿(ほうとくでん)にある木造の大将軍神像(重要文化財)だ。平安時代中期から鎌倉時代にかけて、朝廷や貴族、武士らが奉納した神像約80体が並ぶ。

 方徳殿に入ると、神像の表情を間近で見ることができた。荒々しい武装像や穏やかな笑みを浮かべた束帯(そくたい)像は一体ずつ表情が違う。

 生嶌宏盛(いくしまひろもり)宮司によると、朱色が塗られた神像は疫病退散を願ったものという。「当時の人も未知の病から自身を守ろうとしたのでしょう」。ほかにも江戸時代の天文暦道の資料や祭祀(さいし)に使った道具を展示している。通常、方徳殿は前日までの予約が必要だが、5月1日から5日は特別に開館する。田中祐也

 《メモ》京都市上京区一条通御前西入西町48、電話075・461・0694。京都市バス「北野白梅町」で下車、徒歩5分。駐車場あり。方徳殿の拝観料は大人500円。