霊柩車は特注ランドローバー フィリップ殿下自身も改造

ロンドン=金成隆一
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 英エリザベス女王の夫で9日に99歳で死去したエディンバラ公フィリップ殿下の葬儀が17日(日本時間同日深夜)、ロンドン西郊ウィンザー城で営まれる。霊柩(れいきゅう)車には、殿下自身が16年ほどデザインや改造に参加した英自動車大手ジャガー・ランドローバーの特注車ランドローバーが使われる。

 英メディアによると、殿下は大の車好きで中でもランドローバーを好み、成人以降ずっと愛用してきた。同社は40年以上前に「王室御用達(Royal Warrant)」になった。

 殿下は2003年、82歳になる年に同社と自身の霊柩車の改造に着手。土台になったのは、ランドローバー「ディフェンダーTD5 130」。後部座席の部分がひつぎを置くスペースになり、走行中もひつぎが動かないようにゴム製ストッパーが取り付けられた。不具合に備えて予備車も2台作られた。最終調整は殿下が98歳になる19年だったという。

 第2次世界大戦に従軍した殿下は軍への思い入れがあり、車体やホイールは軍用車にも使われる「ダーク・ブロンズ・グリーン」に塗られた。英メディアは「ミリタリーグリーン」とも呼んでいる。

 葬儀では、霊柩車となる特注ランドローバーの後ろを、殿下の長男チャールズ皇太子ら王室家族が歩くという。(ロンドン=金成隆一)