34歳で亡くなった父を思い起業 画家をサブスクで支援

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井東礁 聞き手・井東礁
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 手軽にアート作品を楽しめる仕組みをつくれば、アーティストの支援につながるはず――。そんな思いで月額制(サブスクリプション)絵画レンタルサービスを手がけるのが、創業4年目の「Casie(カシエ)」(京都市)だ。最高経営責任者(CEO)の藤本翔(38)が事業に情熱を注ぎ始めた原点は、「孤高の画家」だった父の死にあった。

拡大する写真・図版カシエの藤本翔CEO=2021年2月24日午後4時33分、京都市下京区、井東礁撮影

 1994年5月、神戸市内の病院で一人の画家が34年の生涯を閉じた。持病が悪化し、人工透析を受けているさなかだった。画家人生を貫いた父のその手を、当時小学5年の藤本は最後まで握っていた。「全部僕にバトンが渡った。勝手にそう思った」

 周りのアーティスト仲間が経済的な理由でどんどんやめていく状況を父は「悔しい」と嘆いていた。父自身、個展を開けど作品は思うように売れず、マンションの建設予想図やテレホンカードのデザインなどの受託仕事で生計を立てていた。

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