核ごみ処分場誘致反対の新顔当選 鹿児島・南大隅町長選

稲野慎
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 高レベル放射性廃棄物最終処分場誘致問題が争点となっていた鹿児島県南大隅町の町長選が18日に投開票され、誘致に反対する元町総務課長で無所属新顔の石畑博氏(65)が初当選した。同じく誘致反対の前町議の水谷俊一氏(61)、誘致賛成の元衆院議員秘書の田中慧氏(38)の無所属新顔2人を破った。投票率は79・94%だった。

 確定開票結果は、石畑氏が2562票、水谷氏が1425票、田中氏が687票だった。

 南大隅町では2007年、当時の町長が人口減対策として誘致を検討したが、鹿児島県の反対で撤回。12年には、放射性物質の受け入れなどを拒否する条例が町議会で可決された。いったん問題は沈静化したが、今回の町長選で、町内の誘致派の後押しを受けた田中氏が立候補し、処分場誘致をめぐる問題が争点に浮上した。

 石畑氏と水谷氏は「町民の多くは望んでいない」「町の自然を守る」などと誘致に強く反対。一方の田中氏は「誘致で町の持続的な発展をめざす」とし、処分場選定の「文献調査」の受け入れに伴う交付金で町民1人に30万円の商品券を配ると公約していた。(稲野慎)