チェコ、ロシア外交官18人を追放 弾薬庫爆発に関与か

ベルリン=野島淳、モスクワ=喜田尚
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 チェコ政府は17日、同国で2014年に起きた弾薬庫の爆発事故に絡み、ロシアの外交官18人を追放すると発表した。また、警察当局は爆発事件に関わったとして、ロシア人2人を手配した。英国で18年に起きたロシアの元スパイ毒殺未遂事件で容疑者が使っていたパスポートと同名のものを持っていたという。

 チェコ政府の発表にロシアは強く反発。外務省のザハロワ報道官は対抗措置をとる考えを示した。ロシアの外交官に対しては米国が15日、サイバー攻撃などに関与した疑いで10人を追放すると発表。ポーランドも同日、敵対行為を理由に3人を追放したとしており、米欧とロシアの緊張がさらに高まりそうだ。

 ロイター通信などによると、爆発はチェコ南東部の弾薬庫で14年10月に起き、管理会社の2人が死亡。チェコのバビシュ首相は「ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)が関わった疑いには十分な根拠がある」と話した。追放される外交官はいずれもGRUやロシア対外情報庁(SVR)のため活動していたという。

 チェコ警察は爆発事件に絡んだとして、2人の男の写真を公開した。「アレクサンドル・ペトロフ」「ルスラン・ボシロフ」という名のロシアのパスポートを使い、事件当日まで数日間、チェコ各地に滞在していたという。

 2人の名前は、18年3月に英南部であったロシアの元スパイ親子の毒殺未遂事件で、英政府が容疑者として特定した2人のパスポートの名前と同じだった。2人の写真は、英政府が容疑者を手配した際の写真と一致している。英政府は2人をGRUの将校だと結論づけている。(ベルリン=野島淳、モスクワ=喜田尚)