笑いと歓声の米中対戦 「日本なしではあり得なかった」

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奥寺淳
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 中国卓球界のレジェンドで元世界王者の徐寅生さんが卓球台に向かい合った。82歳とは思えぬ俊敏な動き。ドライブのきいた球を打ち返すと、オーッと歓声が上がった。

 10日、上海で開かれた米中ピンポン外交50周年を祝う親善試合。今回は米中新冷戦とも言われる対立が続くなか、上海駐在のヘラー米国総領事や上海市政府の関係者らが参加。一般の参加者はなく、ひっそり行われた。

 1971年4月10日、中国側の招待で、米選手団が中国を訪れたことをきっかけに米中が雪解けに向かったピンポン外交。ニクソン米大統領の訪中、国交正常化へと動く起点となった。「なにしろ、20年以上も交流が全くなかったんだから」。同じく元世界王者で、50年前に米代表団と上海で親善試合をした80歳の張燮林さんは目を細める。朝鮮戦争で米中は戦火を交え、文化大革命中の中国では米国人と交流しただけでスパイとみなされた時代だ。

 中国政府はこれまでピンポン外交の歴史を大切にし、5年、10年の節目ごとに大々的な式典を開いてきた。10年前の40周年では、当時の習近平(シーチンピン)国家副主席が北京の人民大会堂に米代表団を招待。「ピンポン外交は両国民の距離を近くしただけでなく、中米関係の改善や発展の歴史の幕を開いた」とたたえた。

 今回の50周年は、まだ北京…

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