「いつでもやり直せる」 定時制舞台に「再起」のドラマ

小原智恵
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 定時制高校を舞台にしたドラマ「ワンモア」が今月からメ~テレ(月曜深夜0時15分)で放送されている。担当プロデューサーは、ドラマ制作に向けた取材で定時制の現状に触れ、「再起」をテーマに据えたという。

 企画、プロデュースを担当したのは服部保彦さん(48)。自身が通っていた高校に定時制はあったが、具体的なイメージは持っていなかった。昨年2月、監督らと都立の夜間定時制高校を取材。引きこもりで、不登校だった生徒が「きょうもよく来たね」と言われ続けたことで前を向き、生徒会長をやるまでになったエピソードを聞いた。

 長年定時制で教壇に立つ教師が「生徒はみんな変わっていくのが面白いんですよ」と言ったことが印象に残ったという。東南アジアの国出身の生徒が多くいることや、学び直しのために通う高齢者がいたことも知り、登場人物に加えた。

 取材を経て、ドラマのテーマを「いつでもやり直せ、挑戦できる」に決め、定時制を舞台に教師や生徒が、出会いを通じて変わっていく姿を描くことにした。

 教師役を演じるアイドルグループ「A.B.C―Z」の河合郁人さん(33)は「身近な人たちに助けてもらい、チャレンジすると人間は変われるというメッセージが伝えられているドラマ」と話す。

 服部さんは「このような時代だからこそ、もう一度立ち上がる、再起といったテーマを感じてもらいたい」と話した。

     ◇(小原智恵)

定時制高校〉 就業などのために全日制高校に通えない人に後期中等教育の機会を提供する高校。文部科学省によると、640校で約8万人が学んでいる(2020年度)。