ベネズエラで軍とゲリラが衝突 住民4千人が隣国へ避難

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サンパウロ=岡田玄
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 南米ベネズエラの西部アプレ州で、コロンビアの左翼ゲリラの残党とみられる武装集団とベネズエラ軍の間で武力衝突があり、緊張が続いている。コロンビア移民局によると衝突の始まった3月21日以降、4千人を超すベネズエラ人が国境の川を越え逃れてきた。現地では、取材に訪れた記者がベネズエラ軍に拘束された。

住民5人の不審な死

 「司令部の一室に監禁されている間、爆発音や爆音がひっきりなしに聞こえた。戦闘で負傷したとみられる兵士が出入りしていた」。ベネズエラ人のフォトグラファー、ラファエル・エルナンデスさん(35)は、ベネズエラ軍に拘束された日の夜をこう振り返った。

 エルナンデスさんは3月31日、現地で活動するNGOのスタッフ2人を案内役に、コロンビアのニュース専門局NTN24の記者とともに計4人でアプレ州ラ・ビクトリアに入った。

 周辺では10日前からベネズエラ軍と武装集団の間で戦闘が続いていた。ベネズエラ政府の発表によると、戦闘で今月5日までにベネズエラの兵士8人が死亡。現地報道では、武装集団のメンバー15人ほどが死亡し、30人以上が軍に拘束されたという。

 戦闘は集落の近くでも行われた。25日には、住民5人が遺体で見つかった。ゲリラの服を着て、武器が近くにあった。だが、遺族は一家が軍に連行されたと地元メディアに証言。「家族はゲリラとは無関係だった」と訴えた。

 軍が住民を殺害しゲリラに偽装したと疑われたことから、大勢の住民が対岸のコロンビアに避難を始めた。コロンビア移民局は、国連機関と難民キャンプを設置し、逃れてきた4741人を保護した。

拘束された取材チーム

 エルナンデスさんたちは、こうした実情を取材しようとベネズエラの首都カラカスから車で現地に向かった。道路が封鎖されていたため、4人は途中から川を船で移動し、ラ・ビクトリアに入った。

 31日正午ごろ、街に入ると…

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