台湾脱線事故、犠牲者に早大の留学生 SNSに悼む声

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小川尭洋
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 日本との架け橋となることを夢見ていた台湾人留学生の命は、新学期直前に、台湾東部・花蓮の列車脱線事故によって奪われた。犠牲者49人の中の1人、早稲田大学4年の陳品君(アニー・チェン)さん(22)。コロナ禍で一時帰国中だったが、今夏に東京に戻り、五輪の留学生スタッフとして活躍するはずだった。「人の喜びも悲しみも、自分のことのように考える優しい女性だった」。友人たちは、思い出をSNSに投稿し合っている。

「アニー…私のことからかっているの?」台湾脱線事故、親友への手紙(withnews)

親友の一人が、脱線事故の翌日の4月3日、SNS上にアップした手紙に書かれていたことは……「一度だけでいいから、私にサプライズプレゼントをさせてくれないかな」

 台湾の連休初日の2日朝7時すぎ。アニーさんは、台北駅で、中高時代の親友3人と、特急「タロコ号」に乗りこんだ。

 「これから行ってくるね」

 恋人の大学3年生、范姜(ファンジャン)士祥(シーシャン)さん(21)にLINEを送った。終点の台東駅に着いた後は、船に乗り換え、台湾の南東沖にあるリゾート島「緑島」に向かう予定だった。

 LINEに気づいた范姜さんは、アニーさんが船を乗り間違えないよう、時刻表を送信したが、既読がつかなかった。数十分後、ニュース速報で脱線事故が起きたことを知った。

「台北と南京で離れていたけれど」。アニーさんの友人たちが立ち上げたLINEグループ。そこに集まったのは……。

 「最初は信じられなかったし…

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