プロも「すげーな…」知的障害児のパッションをアートに
知的障害のある子どもたちとプロのアーティストがコラボして作り上げた絵画の展示会が、名鉄百貨店(名古屋市)で21日から始まる。主催者のアーティストけみ芥見さん(41)は、「障害のある子どもたちのパッションを、ぜひ絵から感じ取ってほしい」と話す。
けみさんは岐阜市出身。29歳の時に事業に失敗し、その後アーティストに転身した。2012年から芸術活動を開始し、単身でパリに渡って個展デビュー。「重々しく敬遠されがち」な日本の絵画などに、ポップなエッセンスを加えたカラフルな作品は、海外で広く支持されている。
障害のある子どもたちとの関わりを持ち始めたのは11年ごろ。知人が経営する「放課後等デイサービス」(放課後デイ)に顔を出すようになったのがきっかけだ。次第に障害のある子どもを持つ親に着目するように。「この人たちを支える方法は何かないか」。思いついたのが、一緒に絵を描き販売するという方法だ。
昨年、一般社団法人「ONEART(ワンアート)」を設立。全国10の施設をそれぞれ年に2回訪れ、子どもたちと一緒に絵を描く。子どもたちの個性を生かした原画を基に、プロのアーティストが「コラボ」して作品として仕上げる。全国で開く展示会では、作品を販売・レンタルし、その売り上げの60%を絵を描いた子どもの親に寄付している。
ワンアートの作品展示会は各地で開かれています。次回は、21日から25日まで名古屋市の名鉄百貨店1階で。詳しくはワンアートのウェブサイト(https://oneart.jp/)へ。
他人の目気にしない「フルスイングなパッション」
知的障害のある子どもたちと…