「端末と目、30センチ離して」 眼科医、導入の小中に

伊藤和行
[PR]

 学校でデジタル技術の活用が進む中、文部科学省は19日、児童生徒の目の健康を考えるために専門家から意見を聴く懇談会を開いた。眼科医からは、視力低下を予防するため、情報端末と目を30センチ以上離し、30分に1回は目を休めることが必要、などの意見が出た。

 多くの公立小中学校では今年度から、児童生徒に1人1台のパソコンやタブレット端末が配備される「GIGA(ギガ)スクール構想」が始まった。教科書と同じ内容を端末に取り込んだデジタル教科書の本格導入も検討中で、文科省は今年度、小5~中3の半数程度を対象に実証研究を行う予定だ。

 懇談会では、日本眼科医会の柏井真理子常任理事が、目からの距離が30センチ未満で端末を使い続けたり、画面を30分以上見続けたりすることなどを近視の一因として指摘。「屋外の活動が近視になりにくいというデータもある。デジタル機器は正しい姿勢で正しく使うことが大事」と話した。

 一方、文科省は5~6月、通常の健康診断の視力検査とは別に、全国の小1~中3の計9千人を対象に、近視や遠視、乱視があるかを調査する。来年度以降も行い、視力の経年変化などを分析する。(伊藤和行)