ベルト、亡き会長に見せたい 最年長王座を狙う36歳

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伊藤雅哉
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 遅咲きボクサーが、亡き恩師に王座奪取を誓う。

 世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級1位で36歳の久田(ひさだ)哲也(ハラダ)が、24日にエディオンアリーナ大阪で王者、寺地拳四朗(29)=BMB=に挑む。

 久田が勝てば、35歳9カ月で世界王座を奪取した長谷川穂積を上回り、国内ジム所属選手として最年長記録になる。

 「チャンピオンになる姿を見せたかった」

 久田にはそう語る恩師がいる。

 食道がんのため昨年12月21日に79歳で亡くなったハラダジム(大阪市)の原田実雄(じつお)・前会長だ。

 久田は堺市出身。大阪・清明学院高1年の時にジムの門をたたき、前会長と出会った。上意下達の師弟関係ではなかった。実の親子のようにぶつかり合い、時にはジムで言い合いをした。

 19歳でデビューし、ゆっくりと花開いていった。32歳でライトフライ級の日本王者になった。

 その後の世界戦がなかなか決まらなかった。開催には数千万円単位の資金が必要といわれる。大手とはいえないジムは1996年を最後に世界戦から遠ざかっていた。

 「僕は世界挑戦させてもらえないのか」。疑心暗鬼になった時期もあった。

 前会長は奔走してくれた。資金を集め、19年10月、地元大阪で世界戦が実現した。

 久田は世界ボクシング協会(WBA)スーパー王者の京口紘人(ワタナベ)に挑戦。敗れたものの序盤に見せ場を作るなど、実力を示した。「あの試合でまたキャリアを積めて、練習も一から見直した」

 前会長は昨夏、体調を崩して入院したが、もう一度、世界戦を戦う姿を見てもらえるはずだった。

 久田と寺地のカードは当初…

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