大分県立美術館の新館長に田沢・東博前部長

中沢絢乃
[PR]

 大分県立美術館の新たな館長に、東京国立博物館(東博)前学芸企画部長の田沢裕賀(ひろよし)氏(61)が19日、就任した。田沢さんは同日の就任会見で、「東京で35年間学芸員の仕事をして培った人脈やネットワークを生かし、県民の力になる、次代を担う人材が誕生していく美術館をつくりたい」と抱負を述べた。

 県立美術館は2015年4月に開館。初代館長の新見隆氏が退任後、19年4月から館長が不在となっていた。同年6月から東博副館長(当時)の井上洋一氏が兼任の特別顧問として運営にあたっていた。田沢氏は東博特任研究員との兼任で、非常勤の2代目館長として県立美術館の運営に携わる。

 県立美術館は「五感と出会いのミュージアム」「自分の家のリビングのような美術館」「県民とともに成長する美術館」をコンセプトにしている。青森県出身の田沢氏は、「地域によって文化は育成される。まず大分のいいところを存分に知り、五感で味わいながら、県民のみなさんの一員となって新しい美術館づくりを進めていきたい」と語った。(中沢絢乃)