全ロシアで大規模デモへ ナバリヌイ氏の釈放求め

有料会員記事

モスクワ=石橋亮介
[PR]

 ロシアの反政権指導者であるアレクセイ・ナバリヌイ氏の釈放を求め、ナバリヌイ陣営が18日、全国で大規模な反プーチン政権デモを21日に行うと発表した。制裁や外交官追放など欧米からの圧力が強まる中、国内の政権批判も激しくなってきた。デモに厳しい姿勢で臨めば、さらなる批判を招く可能性もある。

 「(ナバリヌイ氏の体調は)あまりにも速く悪化している。これ以上先延ばしは出来ない」

 ナバリヌイ陣営幹部は、ユーチューブで公開した動画でこう訴え、反政権デモを当初の計画より前倒しで行うと宣言した。

 陣営は当初、参加希望者が50万人になればデモを実施する方針で、SNSなどで若者らに参加を呼びかけてきた。だが、緊急事態になったとして、約46万人の時点で決行を決めた。

 2月に刑務所に収監されたナバリヌイ氏は、背中の痛みなどで十分な治療を受けられないとして、3月末からハンガーストライキを続けている。ロシアの刑務当局は19日、ナバリヌイ氏の健康状態は「満足のいく状態」だと発表したが、支援者の医師らは17日に「いつ死亡してもおかしくない」などと主張していた。

 21日には、プーチン大統領の年次教書演説が予定されている。9月に実施される下院選をにらみ、国民に経済や福祉などの政策を示す見通しだ。

 この日に大規模な反政権デモをぶつけることで、政権にダメージを与え、国民の反政権機運を盛り上げる狙いもあるとみられる。デモの参加者を厳しく取り締まれば、欧米諸国が強く反応するのも確実だ。

 ナバリヌイ氏の処遇に対しては、すでに欧米から厳しい批判が出ている。

 「ナバリヌイ氏が刑務所で死…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。